−日記帳(N0.1410)2005年10月24日−
紅葉の乗鞍へバス旅行(続)
−日記帳(N0.1411)2005年10月25日−
待望の釣り用新艇到着


平湯大滝(クリックで乗鞍スカイラインの画像)

乗鞍へのバス旅行は、日帰りで昨日で終了しておりますが、昨日の日記で書き切れなかった分を今日の日記としてアップしますのでご承知下さい。昨日の日記は、バスが昼食を取るために高山市内の獅子会館に着いたところで終っておりますので、そこから先をお話ししていきたいと思います。

このバス旅行のキャッチフレーズに「飛騨牛、しゃぶしゃぶ食べ放題」が有りましたので、期待して席に着いたのですが、どうも出されてくる牛肉が赤々として外国産牛のような感じで期待はずれのようでした。実際に食味してみると、やはり本物の飛騨牛とは程遠い味でしたが、早朝の朝食でお腹が空いてましたので、味を楽しむ間もなく平らげていきました。食べ放題と言っても時間制限が有りますので、皆さんはかなりのピッチで箸を進めておりました。隣のオバチャンたちの食べ方は尋常ではなく何回も肉のお替りをオーダーしていましたが、スペイン旅行の折に肉を食べ過ぎて下痢して酷い目に遭った嫌な記憶が頭を過ぎりましたので2回お替りヲ」オーダーして止めました。

食事を終えてバスに乗り込むと、ガイドさんの「先ほど、電話で問い合わせましたところ、やはり積雪のため乗鞍スカイラインは閉鎖中とのことですので残念ながら乗鞍スカイラインには行けません。そこで、申し訳有りませんが、ほうの木平駐車場まで行って近くの平湯大滝をご覧頂くコースに変更させて頂きますので何卒ご了承くださいませ。」のアナウンスが有りました。今朝、インターネットで乗鞍付近の気候はチェック済みで覚悟はしておりましたので驚くことはありませんでしたが、この20年間に今回を含めて新穂高ロープウエー、乗鞍スカイラインにあわせて5回来ましたが全て、曇り、雨、雪と一度も山影を見ることは出来ませんでした。それに、この旅行社の企画した流氷ツアーでも流氷が見られなかった覚えが有り、不運続きに気が滅入ってしまいましたが、元気を出して降り続く雨の中を歩いて平湯大滝を見てきました。(上の写真)

こうして、「紅葉の乗鞍」は、「雨の平湯大滝」に変わって旅の全行程を終えて、同じコースを通って一路名古屋へと向かいました。今回の添乗員さんは自己紹介でもまだ駆け出しの新人と言っておりましたが、言葉使いの基本が出来ていないのが耳障りでした。例えば、彼女は「只今から熱いお茶を出すので、お召し上がり下さい」のように、「ます」調で言うべきところを「する」調で言うので耳障りに聞こえてくるのです。その後のアナウンスメントも全てこの調子でした。

実は、この日記では、冒頭の文章「終了しているのですが、昨日の日記で書き切れなかった分を今日の日記としてアップしますのでご承知下さい。」のように「ます」調で全て統一して書いております。もしこれを「・・・終了しているので、昨日の日記で書き切れなかった分を今日の日記としてアップするのでご承知下さい。」としたら、文節と文節の間に断点のようなものが生じ、スムースに流れるような文章にならず目障りとなります。一般的に言えば、文語体では「する」「である」調でも違和感は感じないのですが、不用意に「ます」調を使用してしまいますとそれまでの「する」「である」調が不自然に感じられるようになります。口語体や会話では、「する」調はごく事務的な言葉としてしか使われません。

ガイドさんは若くて綺麗な人で、声も張りもあって綺麗でしたが、流石に言葉使いは綺麗に「ます」調で整えられておりましたが、説明文の中味を熟知していないので、斜め読みする際によくつかえて聞き辛い場面も有りましたが、顔と声でカバーされ、全く違和感は有りませんでした。ただ、せっかくガイドさんが説明してくれるのに、周囲のオバサンたちがペチャクチャ喋り捲るため聞き辛かったのは残念でした。この人たちはトイレと買い物とオシャベリで貫き通していました。

そのうち、ガイドさんが「これからビデオを上映させて頂きますが、「男はつらいよ」と「赤毛のアン」のどちらがいいでしょうか」とアナウンスし、挙手でどちらか決めることになりました。私は携帯ラジオで、ロッテ、阪神戦を聞く予定でしたので興味は無かったのですが、どちらに挙手するかに興味有りました。流石に圧倒的に女性が多いためか、「赤毛のアン」が圧倒的多数で決りました。あのオバサンたちにも「赤毛のアン」に憧れた少女の時代が有ったのだとつい微笑んでしまいました。

あまりにも有名な、ルーシー・モード・モンゴメリ原作による映画でしたが私は興味が無くて原作も、映画も知りませんでしたので、これを機会に鑑賞することにしました。すると、あれほど喋り捲っていたオバサンたちの声がピタリと止み、テレビからの音声のみが車内を支配するようになりました。上映されたビデオは1985年の作品で、その後「続・赤毛のアン アンの青春」そしてエピソードを追加した完全版が完成して3部作として完結しております。恋人、ギルバートが医師をしているニューヨークに行ったアン、その後どうなったのだろうと思うと、どうしても続編が見たくなりました。

こうして、バスの後方で宴会をやっていたオジサンたち、トイレと買い物とおしゃべりに明け暮れたオバチャンたちも、ビデオで観たアンの愛らしい言動に多少なりとも心が洗われたのか、そんな雰囲気が車内に漂う中、バスは名古屋駅に到着しました。こうして、我々の飛騨路の旅は終わりを告げました。


待望の新艇(メカーのPR画像で実物に非ず)

新艇と言えば、聞こえがいいのですが、早い話、いわゆるゴムボートです。「いわゆる」と敢えて言いましたのは正確に言いますとプラスチック製の膨張式ボートであるからです。現在、私は2艘のゴムボートを所有しておりますが、1艘は大き過ぎて一人で持ち運びするには重過ぎること、もう1艘は老化してきたことから新艇を必要としておりました。そして、どうせ買い換えるなら、同じ膨張式ボートなら、材質がこれまでのゴムではなくプラスチックスの方が傷が付き難く走行性もいいのではと考えました。

これまでゴムボート使われていたゴム材質はクロロプレンと言う合成ゴムでしたがゴム一層のため硬い物や鋭利な物に接触すると傷つい穴が開いて中の空気が漏れる恐れが有りました。ところが最近、このゴムの代わりに高強度のポリエステル繊維クロス材の両面に塩化ビニル樹脂を貼り付けた強化プラスチックスシートが開発され人気を博するようになりました。川下りなどにに使われている膨張式ボートは材質がゴムの場合、岩などに当たると破損する恐れが有りますが、強化プラスチックスシートならその危険性が少ないため使われているようです。

現に、私のゴムボートもこの8年間使用している間に100ケ所以上の傷が発生しその都度補修してきたため継ぎ接ぎだらけの見苦しい外観を呈するようになり、釣り仲間たちが心配して買い替えを奨めることしきりでした。彼等のボートは全て、ゴムや強化プラスチックスシート製ではなくFRPの組立式ですので、このような心配をする必要が無いことから、FRP製ボートを奨めるのですが、私の自宅の事情でFRP製ボートに買い換えることが出来ません。

FRP製ボートは膨張式ボートのように折り畳むことが出来ませんので、現在私が乗っているセダンではそのトランクケースに収納出来ません。専用の軽トラか兼用のワンボックスカー等が必要ですが、私としてはセダンから変える気は有りませんし、セカンドカーとして軽トラを駐車させるだけのスペースが自宅の宅地内には有りませんので、セダンでも運べる膨張式ボートしか購入できないわけです。

日本で乗り物には免許や検査が付き物ですが、この新艇のような人、一人しか乗れないような小さなボートでも船外機を付けると、車の免許証に相当する海技免状が、車検に相当する船検が必要になります。我々釣り人の場合は20トン未満で5海里以内の平水域限定の2級小型船舶操縦士の海技免状が必要で、5年に1回更新が必要となります。また船検は、定期検査と中間検査とが有り、最初の検査から6年毎に定期検査が、その中間3年目に中間検査が有りますので、ほぼ車検と同じような間隔で検査を受けなくてはなりません。特に、最初の検査では数多くの法定備品が必要となりますが、所轄官庁の国土交通省の天下り先のメーカー製を指定されるため一般市販品よりかなり割高になり問題になっております。

ところが、珍しいことに、小泉内閣の規制緩和方針により平成15年12月から長さ3メートル未満、かつ2馬力未満の船舶では、海技免状も船検も不要となりました。今回の新艇はこの規制緩和に合致したボートですので、今後は面倒な船検が不要になり、海技免状も永久免許ですので必要が生じた時に更新すればよいことになりました。 このため、最近、ボート釣り人口が急増しております。事故が急増するとまた逆戻りしかねませんのでお互いに事故を起こさないで楽しくヲボート釣りをしたいものです。


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