−日記帳(N0.1418)2005年11月01日−
第三次小泉内閣に思う
−日記帳(N0.1419)2005年11月02日−
船と車の免許証の更新


認証式後の閣僚の記念写真

以前、この日記でも触れましたように、私は小型船舶の免許を持っております。この免許の資格は以前は「4級小型船舶操縦士」と言われておりましたが、平成16年11月1日の法改正により、「2級小型船舶操縦士」に名称が変わり、水上オートバイ専用の資格だった「5級小型船舶操縦士」が「特殊小型船舶操縦士」に変わり独立しました。そのため改正以前は4級の免許で水上オートバイにも乗れたのですが、改正後はオートバイ免許が独立しため乗ることが出来なくなりました。つまり、車の普通免許で50ccのバイクに乗れなくなったようなものです。

ところが幸いなことに、法改正以前に「4級小型船舶操縦士」の資格を取った場合は既得権として水上オートバイにも乗れるとのことで、昨年の法改正直前に、駆け込みで「4級小型船舶操縦士」の資格を取得する人が急増したことは私も知っておりました。ところが、そのような事情をチェックしようと思い、車の免許証に相当する海技免状を見て、肝心なことを忘れていることに気付きました。海技免状は5年に1回更新の手続きをすることになっているのを忘れていたのです。その更新時期が一昨年の5月だったのです。


第三次小泉改造内閣の組閣人事が昨日発表されました。毎度のことですが、与野党で受け止め方が二つに分かれ、共産党は「大増税、憲法改悪、基地の強化で反国民的改革を押しつける内閣」社民党の福島党首は「大増税・改憲内閣」と呼び、「アジアとの関係は悲惨になり、国民の生活も圧迫される。国民に良くないことが、どんどん進む」と切り捨ててボロクソにこき下ろしております。この連中はほんの一握りの国民にしか支持されてないのに、「国民が・・・国民が・・・」とあたかも国民を代表しているかのように何でも反対する輩ですから聞き流せばいいと思います。一方で、自民党議員からは「一生懸命に改革を進めようと考えている顔ぶれ。たくさんある課題をこの一年でやることは難しいが、それをも頭に入れた配置」との森山真弓衆院議員に代表されるように賞賛するコメントが相次ぎました。

ここで注目されるのは、最大野党の民主党は「日本の先が見えない内閣」「小泉首相のイエスマンばかり」などと批判した議員もおりましたが、前原代表の「実力者が多く、奇をてらう人事もあまりない。首相の本気が出ているのではないか。真の改革を競う形で負けないように頑張りたい」との好意的な発言です。これは、憲法改正等、基本政策では自民党と大きな差異が無い民主党としては、これまでのように自民党のあら探しに終始していたのでは政権を担える野党にはなり得ないとの判断が前原代表になってから芽生えてきたものと思われます。それにしても、当面の敵である民主党からも一定の評価をされるほどですから今回の組閣人事はそれなりにいい内容を持っていることは確かなようです。小泉総理は今回の組閣人事に当たって次のことを念頭に置かれたことと思われます。

1.これまで小泉内閣が掲げてきた政策を総仕上げ出来る人事
2.次期総理候補にはその中で実績を上げさせる
3.今回の総選挙での論功行賞を行なう

その観点で改めて閣僚の顔ぶれをみると、実に巧妙にこの三つの条件が満たされており、見事な人事だと思いました。このように、従来の派閥や当選回数に拘らずに組閣人事を行なえるのは、小泉総理があと1年で総理の座から降りることを明言しているからだと思います。これまでは、次期総理を派閥力学で決めることが殆んどだったのですが、小泉総理は複数の総理候補者を内閣の要に配置して競わせてその実績を投票に反映させるという 判りやすく誰もが納得できる方式を選択しました。

上の認証式の写真にも、女性二人を左右に配置したのはとにかく、その隣に谷垣、麻生両有力候補者を配置していることからその思いが見受けられます。官房長官の安部氏が後方にいるのは年齢を考慮されたことと思われます。麻生外相には、北朝鮮、中国、安保理事国等重要な外交問題、谷垣財務省には増税をはじめとして等重要な経済問題が目白押し、安倍官房長官にも拉致問題等が控えており実績を上げるのは容易なことではありません。 福田元官房長官は、このことを知ってか今回の閣僚入りを辞退して様子見するのは案外賢明な策かも知れません。

竹中氏を総務相に起用したのは、まさに郵政民営化等の改革の総仕上げを期待しての人事、自民党三役に武部氏の留任を含めて総選挙の論功行賞の人事、金融・経済財政相に与謝野氏、防衛庁長官に額賀氏等を起用したのは実績を見込んでの人事、更に少子化・男女共同参加担当大臣に起用したのは実績以外に、小泉チルドレン達に対する配慮も含まれており、見事にバランスされているものと思います。

この組閣人事は経済界にも好評で、現に東証株価は公表前の10月28日の13,346.54円から今日の終値の13,894.78円と実に3日間で548.24円も上げております。小泉総理にはいろいろと批判も有りますが、不良債権、各種民営化、景気回復でその実績が出つつあり、更にこの1年間で民営化路線の実施、拉致問題、国連安保理事国入り、景気の本格的回復等の実績が積まれれば、小泉総理は中興の祖として、吉田総理に次ぐ名宰相として歴史にその名を残すことでしょう。

従って、私は期限切れの海技免状を所持してボートを操縦していたことになります。これでは、ボートの操縦が出来ませんので、出来るだけ早く更新する必要が有ることからこの更新業務を国土交通省から委託されているJEIS(日本船舶職員養成協会・中部支部)に電話で問い合わせたところ、更新を忘れた場合は、失効再交付の講習を受ければ更新できるとのことでしたので、最寄の昨日、名古屋港の近くにあるJEISに出向いて更新をしてきました。

失効再交付は、講習時間3時間、手数料13,000円(交付手続き代行料金込み)でしたが、通常の更新は講習時間2時間、手数料8,000円でしたから、更新を忘れたペナルティーとして講習1時間、手数料5,000円を余分に負担することになったわけです。教官が「更新の方はこれでお帰り下さい。失効再交付の方はもう1時間講習を受けて下さい。」と発言したところ、15人いた受講生のうち13人は帰っていきました。残った二人で自己採点式の法規の問題を解くなどして講習を受けて失効再交付の手続きを全て終えたのですが、海技免状はその場ではもらえず、改めて陸運局に出向いて交付手続きを受けてからもらえるとのことでした。そこで代行手続き代行料金を支払うことで海技免状を郵送してもらうことにしました。

そして今日は車の免許の更新に近くの警察署に出向いて行なってきました。こちらは、初めての「優良運転手」としての更新でしたので10分程度のビデオを講習代わりに視力検査、写真撮影の合間に見るだけで、直ぐに新しい免許証をもらうことが出来ました。海技免状とは雲泥の差が有りました。海技免状は、規制緩和をもっと積極的に行なって簡素化してもらいたいものです。同じ国土交通省の所轄ですから出来るはずです。


ポスト 氏   名 年齢 出身校 出身地 経歴 派閥 写真
総理 小泉純一郎 63 慶応大 神奈川 総理 森派
官房 安倍晋三 51 成蹊大 神奈川 山口 森派
外務 麻生太郎 65 学習院大 福岡 総務相 河野G
財務 谷垣禎一 60 東大 京都 財務相 谷垣派
経済産業 二階俊博 66 中央大 和歌山 運輸相 二階G
総務・民営化 竹中平蔵 54 一橋大 東京 経・財相
法務 杉浦正健 71 東大 愛知 官房副 森派
金融・経済財政 与謝野馨 67 東大 東京 通産相
厚生労働 川崎二郎 57 慶応大 運輸相 三重 谷垣派
農林水産 中川昭一 52 東大 経済産業相 北海道 亀井派
文部科学 小坂憲次 59 慶応大 長野 総務副大臣 橋本派
国土交通 北側一雄 52 創価大 大阪 国土交通相 公明党
環境・沖縄北方 小池百合子 53 カイロ大 東京 環境相 森派
防衛 額賀福志郎 61 早大 経済財政担当相 茨城 橋本派
国家公安・防災 沓掛哲男 76 東大 石川 環境副大臣 森派
科学技術・食安 松田岩夫 68 東大 岐阜 経・産副大臣 橋本派
規制改革 中馬弘毅 69 東大 大阪 国・交副大臣 河野G
少子化・男女共同 猪口邦子 53 上智大 東京 大学教授



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