−日記帳(N0.1442)2005年11月25日−
2回目のマダカ釣りはボーズ
−日記帳(N0.1443)2005年11月26日−
小惑星「イトカワ」のこと(1)
(その正体と命名の経緯)


新艇「まだか丸」での初釣りで私が3日前の21日に、マダカやセイゴを35枚も上げたとの情報はまたたくの間に釣り仲間たちの知るところとなり、早速Nさんからマダカ釣りのお誘いがかかってきました。今日は高気圧が本州のほぼ真ん中に位置して、晴天で風も弱く釣りには絶好でしたので私もその気になってお誘いを受けることにしました。結局、Nさんと同乗の友人と21日に私と一緒にマダカなどを大釣りしたWさんと私の4人で出掛けることになりました。

現地の大井港で落ち合い、ポイントを目指しました。このポイントでのマダカやセイゴは暗くならないと釣れませんので、明るいうちはその周辺でアジを釣ろうと思って竿を出してみたのですが、当たりすら有りません。NさんたちとWさんはポイントを離れてハゼ、キス狙いで矢梨・河和方面、新師崎方面にそれぞれ移動しましたが、Nさんたちが河和方面まで出向いてやっとの思いでハゼを20尾弱釣り上げただけでWさんはボーズでした。私は新艇の馬力が小さい上、西風がやや強く移動に時間がかかることからポイントに留まって暗くなるのを待つことにしました。

やがて、4時半をまわって辺りが薄暗くなってきたところで、Nさん、Wさんたちがポイントに戻ってきました。マダカ用の仕掛けをそれぞれに投入して当たりを待ちました。やがて陽も沈み西の空に宵の明星 金星が輝き始めたましたが一向に当たりがでません。更に東の空に赤っぽい火星が昇ってきた5時半頃になってもまだ当たりがでません。21日はこのぐらいの時刻でポツポツ当たりが出始めていただけに不安が過ぎりました。そして、漆黒の闇に包まれた6時を過ぎても当たりが出ないことからその不安は現実のものとなりました。

当たりが出ないことに痺れを切らしたNさんが「7時まで粘ってダメなら帰ろう」と言い出しましたので、私も同意して帰港の準備を始めました。その間にWさんが2、3尾釣り上げましたが私とNさんたちの竿にはその間も一度も当たりが無く過ぎ、やがて7時になりましたので全員、帰港することにしました。結局、この日は私とNさんたちの竿には一度も当たりすら無く、Wさんだけが3尾上げただけの貧果に終りました。21日の大釣りの時は魚探にマダカの魚影が映っていたのに今回は全く映らなかったことからマダカの群れが沖合いから移動してこなかったようでした。また、昨晩が下弦の月だったことから潮の流れが殆んど無かったことも影響しているのではと、釣れなかった原因を語らいながら、夫々帰宅の途に着きました。


小惑星は太陽系誕生の折に地球等9個の惑星になり切れなかった落第生です。超新星爆発によって出来た同じ星間雲が原始太陽系円盤を形成した時に10kmサイズの微惑星がまず形成されると考えられていますが、その時に合格して惑星になるか、落第して小惑星か彗星になるかの運命の分かれ目が有ったようです。たしかに総じて惑星は大きくて、小惑星か彗星は小さいので、大きさの問題ではないかと思ってみたのですがそうでもないようです。

何故なら、惑星の冥王星の外側に発見された小惑星クワオワー(直径約1300km)や小惑星セレス(直径約910km)、そして去年発見された2004 DW(直径約1400km)はどれも小惑星と呼ばれておりますが、冥王星(直径約2400km)と大きさで差が有るとは思えず、むしろ最近はこの冥王星を落第させて小惑星と呼ぼうとの意見が相次いでいることから、既に厳密な差は無いと言っていいと思います。これら小惑星と呼ばれる小さな星は、軌道が分かっているものだけでも二万個以上は有ると言われ、その多くは火星と木星の軌道の間の「小惑星帯」と呼ばれる言わば落第部落のゾーンに集まって、何時の日か昇格して惑星と呼ばれることを待っているようです。

以上は、今年の7月6日の日記に寄せた「太陽系起源を探る壮大な計画(4)」の中の小文ですが、この小惑星帯にある「イトカワ」と言う名の長径500mほどのジャガイモのような不恰好な形をした小さな小惑星(上の写真参照)がここ数日、明るい話題として登場しております。

この小惑星は、1998年にアメリカのLINEARチームによって発見され「1998SF36」と命名されましたが、その後日本の小惑星探査機MUSES-C(のちのはやぶさ)の調査対象に選ばれたことから、この星の命名権を持つLINEARチームの了解を得て日本のロケット開発の父、糸川英夫博士に因んだItokawa(日本名:イトカワ)と正式に命名されました。楕円軌道を描いておりますので、地球には約200万kmまで最接近しますが現在は地球から約3億キロ(地球と太陽の約3倍の距離)の遥か彼方にあります。その「イトカワ」に地球からはるばるとロケットを飛ばして、その表面から岩石等をサンプリングして地球に持ち帰るという壮大な計画を日本の宇宙航空開発機構(JAXA)が計画したのには理由が有りました。それは明日の日記で触れてみたいと思います。


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