−日記帳(N0.1452)2005年12月05日−
ある居酒屋のママさんの嘆き
−日記帳(N0.1453)2005年12月06日−
広島での幼女殺人犯のこと


今晩は久しぶりに近所の友人と近所の居酒屋で二人だけの忘年会を楽しむことにしました。近所と言っても自宅界隈は住宅街ですのでそのような店は有りません。名鉄の踏切を越えて、25分ぐらい歩いて行きつけの居酒屋さんに着いた時には、寒い北風が強めに吹いていたのにうっすらと汗が滲むほどで、店に入ると早速、冷たいビールで乾いた喉を潤しました。

ママさん、友人そして店の常連客たちと世間話をしていると、ままさんが最近客足が遠のいて困っていると言い出しましたので、訳を尋ねるとその店の近くにあるビジネスホテルが、例の耐震強度偽装が発覚して休業したため、そこに宿泊している人たちが来なくなったからとのことでした。このホテルは、「センターワンホテル半田」と言って、平成14年7月27日に竣工した10階建て、126室を擁するこの街の最大のホテルです。

名鉄半田駅前の再開発された区域に建てられ、自宅からこの居酒屋さんに歩いていてくる途中、空き地にひときわ目だって見えましたが、客室の窓は真っ暗で屋上のホテル名のネオンだけが寂しげに輝いてみえました。更にもう1ケ所この街で建築中のマンションがやはり耐震強度偽装が発覚して建築を中止しているとのことでした。

帰宅してテレビでニュースを見ていたところ、タイミングとくこの「センターワンホテル半田」の社長が出演している場面がでてきました。彼はこのホテルを運営する半田電化工業の中川三郎社長で、地元の建設業者から2000年末〜2001年初めに、今や渦中の人物の総合経営研究所(総研)」の半内河所長を紹介され、総研が手がけたホテルを内河所長と一緒に回り、「工期の短さに魅力を感じて決断」し、コンサルタント料3,000万円を半内河所長に渡したと悔しそうに語っていました。

このホテルは休業しているため、1日に60万円の損失が発生し、現在政府が計画している救済策もマンションを対象としているため対象外となり、お先真っ暗のようです。このホテルは、中部国際空港関係者の利用を目論んで建設された経緯もありますので、この地区のホテル不足を招く恐れも有るように思われます。まさか、姉歯建築士に端を発したあの耐震強度偽装事件が我が街にまで及び、いきつけの居酒屋のママさんを嘆かせるとは夢にも思いませんでした。


広島市安芸区の小学1年木下あいりちゃん(7)が下校途中に殺害された事件で、海田署捜査本部が11月30日未明、殺人と死体遺棄の疑いで指名手配していたた日系3世ペルー人の安芸区矢野西4丁目、無職ピサロ・ヤギ・フアン・カルロス容疑者(30)を三重県鈴鹿市の知人宅で発見し逮捕したとのニュースは驚きをもって列島を駆け巡りました。そして、この容疑者が実は本国のペルーで1997年にペルー北部チクラヨで5歳の女児に性的暴行事件を起し3ケ月間服役した前歴有る上、出所後に再び3件の性的暴行未遂事件を起してペルー当局から指名手配中であることが判明し、あらたな問題を提起しております。

ペルーでも幼女に対する性的暴行は懲役25年以上の重罪になるため、ピサロ・ヤギ・フアン・カルロス容疑者は当局の手を逃れるため日系ペルー3世を騙って日本に行けば定住ビザで3年の単純就労が出来てお金も稼げる上、ペルー当局の目をかすめることが出来るので一石二鳥と考え、日系ペルー3世の偽名で偽造パスポートを買い、日本に入国したことがその後判明しました。捜査本部によると、外務省から国際刑事警察機構(ICPO)を通じてペルー政府に照会した結果、今回の捜査で採取した同容疑者の指紋と、ペルー側が国民登録手続きで保有する指紋が一致し、彼の本名は「トーレス・ヤケ」で92年の女児暴行事件でペルー当局から指名手配されている時の名前とも一致したとのことでした。

従って、ここで問題になるのは、ペルー当局が彼が出国する時に使った偽造パスポートを見破れなかったこと、そのパスポートの当人が日系ペルー3世であることを照合できなかったことです。日本側としてもパスポートが偽造されていることを見抜けなかったことは問題ですが、本人が日系ペルー3世ではないことを見抜くことはペルー政府発行の証明書であるだけに困難と思われます。日本とペルーはフジモリ元ペルー大統領の強制送還を日本政府が拒否したことから非友好関係になっておりますが、この事件を契機に日本政府はペルー政府に日系人であることの証明書発行を厳格に行なうことを要請すべきと思います。   別な幼女に性的暴行を加えたことから 1997年にペルー北部チクラヨで5歳の女児 フアン・カルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)が4日、接見した弁護士に対し、偽造パスポートで日本に入国したことを認めた。本名は「ホセ・マヌエル・トレス・ヤギ」と話し、偽名を使った理由については、「本名ではパスポートをとれなかった」と説明しているという。 ペルーの警察から


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