−日記帳(N0.1472)2005年12月25日−
不明朗なフィギュア代表選考
−日記帳(N0.1473)2005年12月26日−
日経平均5年ぶり16,000円回復


今晩、国立代々木競技場で、全日本女子フィギュアスケート選手権フリーが昨晩のショートプログラムに続いて行なわれました。この大会の成績はトリノ冬季五輪日本代表選考の最終資料になり大会終了後に3名の代表選手が発表されるとあって、過去の実績から代表資格を有する安藤美姫(18)、中野友加里(20)、恩田美栄(23) 荒川静香(23)、村主章枝(24)と年齢制限で出場資格はないものの、先日のグランプリファイナル優勝で世界的に脚光を浴びつつある浅田真央(15)の6選手がそれぞれの意地をかけて今年最後の華麗な演技を見せてくれました。

その結果、成績は次のとおりでしたが、過去の成績を加味して・印の3人が代表に選考されました。大会は、ショートプログラム(SP)2位の村主が逆転で3大会ぶりに優勝して2大会連続で代表に、3位の荒川は2大会ぶり2度目の代表に、6位の安藤は初の五輪出場、年齢制限で五輪に出場できない浅田真央はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度成功させ、SP3位から2位に浮上、4位の恩田美栄と5位の中野友加里がは代表補欠に選考されました。

 順位 氏    名  (出身)(コーチ) (主スポンサー)
・1位 村主章枝  (千葉)  城田 (エイベックス)
 2位 浅田真央  (愛知) 山田  (無し) 
・3位 荒川静香  (東京)  城田 (デサント、ロッテ)
 4位 恩田美栄  (愛知) 山田  (無し) 
 5位 中野友加里(愛知) 山田  (無し)
・6位 安藤美姫  (愛知) 城田  (トヨタ、松下、任天堂他)
  素人目では村主章枝と中野友加里とではそれほど差は無かったように思えましたが結果は予想以上に村主章枝の得点が高かったのに対して中野友加里の得点が低く大差がついてしまいました。女子では世界ではじめてトリプルアクセルを2回成功させた浅田真央の得点も低く村主章枝に及ばなかったのも意外でした。

日本の女子フィギュアスケート界の勢力図は、かって伊東みどり、中野友加里、恩田美栄を育て、現在は浅田真央を育てている山田満知子コーチと日本スケート連盟強化部長で、村主章枝、荒川静香、安藤美姫を育てた城田憲子氏の2派に分かれていること、両者が犬猿の仲であることもよく知られております。従って、城田憲子氏に、自分が育てた村主章枝、荒川静香、安藤美姫の3人を代表に選びたいとの心情が働いても当然で更にこの3人がJOCが今年から導入した新制度「シンボルアスリート」の契約を結んでいることから連盟にもこの3人を代表に選びたいと計算が働いているのではとの情報が2チャンネル等のネットで乱れ飛んでおりました。

結果はものの見事に、城田憲子氏及び連盟の思惑通りとなり、山田満知子コーチ派の3人は全員落選してしまいました。城田憲子氏が強化部長の立場から浅田真央の出場に難色を示したのは、彼女が出場すると村主章枝、荒川静香のいずれかが落選することになって彼らの構想の一角が崩れてしまう事情によることは想像にかたくないように思われてなりません。過去3回のオリンピック優勝者は16才・16才・15才ですから浅田真央のピークは現在であって4年後ではないことを考えると、日本の悲願でもある金メダル獲得の絶好のチャンスをみすみす逃がすことになります。

代表選考後の今となっては浅田真央の出場は無理ですが、もし以上のような事情が働いて彼女の出場に消極的だったとするならば、以前からとかく黒い噂の絶えない連盟側の専横ここに極めりとの思いを深くするのは私だけではないと思います。昨晩の男子の大会での採点ミスはそうした一面が表われたものと思います。しかし、決ったからには代表選手3人は落選した選手たちの分まで頑張ってもらい、ワンツースリーで表彰台を独占することを期待します。補欠の2人と浅田真央は来年の世界選手権に向けて精進して頂きたいものです。そして、真央ちゃんにはバンクーバーに照準を合わせて世界ナンバーワンの実績を積み重ねていくことを心から願うものです。それにしても、愛知県には首都圏に較べてスケートリンク、スケート人口も少ないにもかかわらず、代表候補6人のうち4人が愛知県出身者で占められていることは一体何を物語っているのでしょうか。答は明白だと思いますが如何がでしょうか。

日経平均株価の過去3ケ月間の推移

米・ダウ平均株価の過去3ケ月間の推移

日経平均は今日の終値で16,107.67円を記録し、2000年10月5日の終値 16,107.67円以来、5年2ケ月ぶりに16,000円を回復しました。 1年前の2004年12月27日時点で11,362.35円でしたので、この1年間に4,746円、率にして約42%上昇したことになります。また2ケ月前の 2005年10月24日の13,106.18円に対して23%の上昇ということになりその急激な株価上昇は驚異的でもあります。

上表に、米国のダウ平均株価の推移と比較してみましたがダウ平均株価への追従性が薄れていることが判ります。 また、今日の米国のダウ平均株価は10,883.27ドルで、1年前の2004年12月27日時点で10,776.13ドルでしたので、この1年間に57ドル、率にして約0.5%上昇したことになり、これは日経平均株価の42%の1/84でしかありません。

弱気派で知られているドイツ証券チーフ・ストラジストの武者綾司氏が今日のテレビ番組に出演して、自分の予想が間違っていたことを告白して、日経平均が長期上昇トレンドに入ったと解説していたのを観て笑ってしまいました。この人はかってネットバブルを予想して的中させたまではよかったのですが、その後は外れることが多く、外れるたびにその修正しておりますが、これでストラジストがつとまるのですからストラジストもいい商売だと思います。そう言えば、昨日の有馬記念でディープインパクト一押ししてものの見事に外したある競馬評論家を連想しました。所詮、アナリストやストラジストも馬券屋と似たようなものでしょうか。


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