−日記帳(N0.1549)2006年03月14日−
世紀の大誤審!
−日記帳(N0.1550)2006年03月15日−
春の日差しに誘われ観梅へ


明らかな誤審に抗議する王監督

昨日、WBC2次リーグ、日本対米国戦をテレビで観戦していて怒りがこみ上げてきました。3−3の同点で迎えた8回表。1死満塁の場面で岩村明憲が放ったレフトへの浅めのフライを米国のレフト、ランディー・ウィンが捕球すると、三塁走者の西岡がタッチアップしました。ウィンのバックホームは少し乱れ、西岡はスライディングをせずに悠々と生還し日本が勝ち越し点を奪い、ダグアウトから飛び出した王監督が喜びの表情を見せた瞬間、悪夢のような場面が映し出されました。

何と、球審のボブ・デービットソンが三塁走者の西岡をアウトとし4−3のスコアが再び3−3の同点と表示され、この日一番の歓声がエンゼル・スタジアムに沸き起こったのです。米国のバック・マルティネス監督が西岡の離塁が早かったとベンチを飛び出して審判に抗議をすると、二塁審判が両手を水平にしてセーフの宣告をしました。するとマルティネス監督は、球審のボブ・デービットソンに抗議の矛先を変えるとデービット球審は直ぐに監督の抗議を受けて、判定を覆してしまったのです。スタジアムのモニターでは、リプレーで西岡がジャストタイミングで離塁している映像を写し出しておりました。

王監督は必死の形相で通訳を交えて抗議しましたが受け入れられず結局、日本はその裏、藤川がニューヨーク・ヤンキースの松井(秀)の僚友、アレックス・ロドリゲスに打ち込まれてサヨナラ負けを期してしまいました。せっかくの稀に見る好試合が1人の審判の誤審によって台無しになってしまいました。主催者のWBCは、球審が判定を覆したのではなく球審の 権限による独自の判断であって誤審ではないとの声明を発表するに及んで、WBC本部までがこの誤審に加担していると思うと怒りが倍増してきました。私が、ここで誤審と言い切るのは次の理由によります。

1.モニター画面で西岡の足が捕球時点で三塁に着いているいること
  が判明していること:

2.この場合の最終判定権限が球審にあるとしても、野手の捕球とタ
  ッチアップのタイミングを最も正確に判定できるのは二塁審判で
  すから球審は二塁審判の判定を採用すべきである:

ボブ・デービットソンは、1.の判定を誤った上、更に2.の審判の判定分担の原則を破るという二重のミスを犯していることになり、審判として失格と言わざるを得ません。デービットソン審判員は1999年までメジャーリーグで審判を勤めていましたが、同年にリーグと審判組合が対立した時にリーグに対して強硬策をとったとして、追放された22人の審判組合のメンバーの一人で、誤審が多いことでも有名で、言わば札付きの審判員でもありました。

特に1998年9月20日、ミルウォーキー・カウンティースタジアムで行われたセントルイス・カージナルスのマクガイア選手がブリュワーズ戦の5回の第3打席で左中間スタンド最前列に打ち込んだかに見えたが、2塁塁審が「ファンがスタンドに入る前に手を触れた」と判定し、インターフェアでツーベースとしたため66号本塁打が幻となる事件が有りました。モニター画面で、高校教師のマイケル・チャペスさんが黄色のフェンスの内側で捕球しようとしていたことが判り、セントルイスは誤審としてナショナル・リーグに提訴したのでした。

実はこの2塁塁審が、今回誤審をしたボブ・デービットソンその人で, 全米から「史上最低の審判」と猛バッシングを受けたことでも知られております。国の威信を懸けて戦うはずの世界大会で、開催国チームを自国の、それもマイナーリ−グのレベルの低い審判員を採用することに大きな問題が有ると断じざるを得ません。

                       
今日は快晴で風も弱く絶好の観梅日和になりましたので、自宅から車で30分ぐらいの愛知県・知多市にある梅の名所で知られている佐布里池で観梅を兼ねて散歩してきました。この池は、愛知用水を工業用水として名古屋南部臨海工業地に供給するために昭和40年、愛知県によって建設された人工の池ですが、満水時の面積は62万u(ナゴヤドームの約13倍)に相当しますので、人工湖と言った感じです。(右写真)

明治初期にこの地域に地元篤志家の手で桃の木に接ぎ木された梅林の実を梅漬け、梅酢として発売したところ大好評を得て多くの観梅客で賑わいましたが伊勢湾台風で被災した上、佐布里池の建設により水没し梅林は殆ど無くなってしまいましたが、地元や愛知県の協力で苗が植られ、現在は25種類、約1600本の梅林が復活し再び観梅客で賑わうようになりました。

                               
この日は丁度、梅は満開で、梅林の下で池の景色を見ながら昼食をとる観梅客で週日にもかかわらず賑わっておりました。この池には1羽の雌の鴨に4羽の雄の鴨が住み着いており、雌は女王蜂のように振舞っているとのことでした。この日も雄らしい鴨が水中に潜って魚をあさっている様子が見られました。
                               
この梅がナンコウウメで、実付きがいい園芸品種で果実の表面が紅色になることから、梅干の材料に使われることが多く、和歌山県南部町特産梅干の「南高梅」の材料に使われることで知られております。その品種開発に和歌山県立南部高校(南高)が協力したことから「南高梅」となったと言われております。
                               これは「ベニチドリ:紅千鳥」と言われる園芸品種で、花は鮮やかな紅色で弁化した雄しべが有り、花の中を千鳥が飛んでいるように見えることからこの名が付けられたと言われます。同じな名前のツバキや更にはランも有ります。 
        
この梅林は知多市営の「佐布里緑と花のふれあい公園」の一角にあり、公園の中に右の写真のようにふれあい館(左)、梅の館(右)が有り、特に温室で栽培されてる洋ランは見事でした。このような公園が無料で解放されているのも大企業からの税収で潤う知多市ならではのことと感謝した半日でした。  


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