−日記帳(N0.1521)2006年02月12日−
家に優しい家作りに思う
−日記帳(N0.1522)2006年02月13日−
スパム対策苦闘記


住宅の内外の壁材に「呼吸をする壁材」と言われる調湿材を施工することで、壁材が室内の湿度が高い時は吸湿し、低い時は放湿することで自律的に室内の湿度を調整できる「調湿住宅」を開発し、実際に北海道の自宅にその住宅を作り過去10年間に渡って温湿度のデータを取り続けてその効果を実証しておられる高田忠彦氏(株式会社シリックス代表)のお話を、昨日聞く機会に恵まれました。このお話を通して、これまでの「人に優しい家作り」とともに「家に優しい家作り」と言う考え方も有ることを実感しましたのでその事情をまとめてみたいと思います。

高田氏の論文によれば、多孔質材料はその細孔径が大きくなると一方的に放湿、小さくなると一方的に吸湿する傾向が有り、その中間レンジ、具体的には4〜20ナノメーター(1ナノメーター=1/1000)では自律的に吸放湿を繰り返すことから調湿材として利用できるとしております。このような吸放湿特性を持つ材料を人工的に作ることは大変難しく例え出来たとしてもコスト高で実用化は無理と考えられます。

ところが、幸いなことにこのような吸放湿特性を有する多孔質材料が天然資源として産出することが昔から知られております。そのひとつが珪藻土です。珪藻土は太古の昔、生存していた藻類(プランクトン)の死骸が長い時間を経過して化石化して出来た太古の土で、日本では昔から七輪の材料として使われており、ノーベルはその細孔にニトログレセリンが安定的に吸着されることを発見してダイナマイトを発明しております。そして珪藻土は日本のどこからでも産出されますが、特に北海道産の珪藻土は良質として知られております。

この珪藻土を利用した調湿材は最近DIY店等でも販売されるようになり、昨年10月にNHK『おはよう日本』、 フジテレビ『トクだね』、日本テレビ『ズームインSUPER!』に続きTBS『JNNニュースバード』の 「住宅のレシピ」のコーナーでも取上げられてちょっとしたブームを巻き起こして一般にも知られるようになりました。現在は、粉とタイルの状態で販売されており、粉の場合、約2mm厚に塗りんで u 当たり数百円ぐらいの値段のようです。

一般的な使用法は、市販の珪藻土主成分の粉を購入して、漆喰を塗るような要領で内壁に塗りこんでいくのですが、高田氏が経営するシリックスではその粉に添加されている糊材に特徴を持たせているとのことでした。以前エジプトに行った時、古代エジプト王国のピラミッド等の建造物だけでなく、現在の住居にも日干しレンガが使われているのを見て驚いたことが有りますが、高田忠彦氏はこの日干しレンガにヒントを得て、粘土の凝結力を利用し、ノンセメント、ノンプラスチックスを実現しリサイクル、リターナブル材料として販売しているとのことでした。

調湿材を内壁に施工すると室内の湿度が自律的に調整されるとのことですが、特に浴室、台所、トイレなどの部分的に施工すればそれぞれ防露、油汚れ防止、脱臭等の効果を確認できるとのことでしたので、屋内全体の湿度調整するような大掛かりな施工をしなくてもそれなりの効果は有ると思いますので、既設住宅の場合はまずはこのように部分的に施工でその効果を確認しながらリホームの折に全面的な調湿施工を考えればいいのではないかと思います。

私が興味を抱いたのは、内壁に調湿タイル、内壁と外壁の中間に通気性の有るグラスウール、セラミックブロック を介して粒状調湿材を嵌め込むことで「呼吸する壁材」を配した、北海道・江別市にある高田氏の自宅でもある調湿住宅です。高田氏が自宅で10年間に渡って取り続けたデータによれば、夏は冷房無しで気温24度前後、相対湿度60%台と快適で、冬は暖房を入れ気温21度前後でも強制換気することなく相対湿度30%台で北海道特有の過乾燥が防止されております。また、その理由は判らないそうですが、台所の換気扇周りの調湿タイル上には油汚れが認められないとのことでした。

この話を聞いて、私が住んでいる名古屋地方は高温多湿で北海道とは気候がが異なるから、このようなデータは得られないのではとの質問に対して、高田氏は程度の差こそあれ、北海道地方も基本的には高温多湿で名古屋地方と気候的には同じですので同様のデータが得られるはずで、現に四国でも現在データ採取中で北海道と同じようなデータが得られつつあるとのことでした。

この話を聞いて2年前に、築後30年で自宅をリホームした時のことを思い出しました。内壁に張られていたクロスを全面剥がして木板に張り替えたのですが、カビと結露によりクロスの裏側は酷い状態になっておりました。また床下、床面も結露等の影響を受けて木材の腐食が進行してシロアリの餌食になる寸前の状態になっておりました。これまでの高気密式の人に優しい家は、実は家には優しくない家だったように思います。

高田氏の自宅のような理想的な調湿住宅は通常の住宅に較べてどの程度建設費が割高になるのかは判りませんが、仮に20%程度でしたら、湿害、シックハウスを防止できる日常生活の快適さ、エアコンの維持費軽減、リホームが不要または期間延長を考えれば充分ペイするように思いました。それと、高田氏が強調されるように、調湿材がリターナブルのため廃材のリサイクル、自然への還元が可能で地球にも優しい家作りになることも評価されるように思います。結論から言えば、調湿住宅は「人に、家にそして地球に優しい住宅」と言うことになります。少し、オーバーな表現になりましたが、政府も厳しい京都議定書の二酸化炭素削減目標を達成するためにも、税制面でエコカー取得と同様に調湿住宅にも優遇処置などを講じてもいいのではないかと思いました。


私は現在、インターネットアドレスをフリーアドレス三つを含めて六つ持っております。一昨年までは一つだけだったのですが、ウイルスを含むスパム(迷惑)メールが急増して困り果てました。メーラーに Outlook Express を使っているので、「送信者を禁止する」により受信トレイに着信しないように処置をしたのですが、それでも新手のメールが増えて対策にはなり得ませんでした。結局、毎日100通以上着信するメールを「編集」の「すべて選択」をクリックして一気に削除しておりました。

そこで、まずウイルスメールの着信を防ぐにはPCにプレインストールされていたソフトでは不充分で、実績の有るノルトンのアンチウイルスソフトをインストールするには容量が足らないことが判明しました。そこで、意を決して一昨年末にノルトンアンチウイルスソフトがプレインストールされているの現在のPCに買い換えました。その結果、ウイルスメールは1通も着信しなくなりましたが、相変わらずスパムメールは後を絶たずついに1日に200通を越える有様で収拾がつかなくなりました。

ヤフーやホットメールなどのフリーメールも取得したのですが、ここにもどこから嗅ぎ付けたのか出会い系サイトや懸賞の勧誘、PCの接続速度改善、バイアグラなどの薬の売り込み等のスパムメールが殺到してくるのです。何年か前に懸賞、株、出会い系サイトへの書き込みをしたことが有りましたが、どうもその時に個人情報が漏洩してメールアドレスが業者に売られたのが原因になっていたようです。従って、対策としてはメールアドレスを変えるしか方策は有りません。

しかし、アドレスは一つのサーバーで一つしか持てません。何故ならいくら一つのサーバーで複数のアドレスを取得してもIPアドレスは同じですので意味は有りません。例えば、私は nifty をサーバーのひとつとしており、ここで 〇〇〇〇〇〇〇〇@mb.infoweb.ne.jp  〇〇・・〇〇@nifty.com の2種類のアドレスの登録が可能ですが、メール設定する際に同じアカウントとパスワードを設定するため同じIPアドレスになることから同じ受信トレイになり双方のアドレス宛のメールも全てこの受信トレーに着信してしまうからです。

そこで、有限会社ZENNOコムが日本以外のカントリーコードのメールアドレスを斡旋してくれるとの情報を友人から入手しましたので、ここでアルメニアコードのアドレスを入手して現在使用しております。以来、スパムメールはピタリと止まりました。流石にメールアドレスを転売する悪徳業者たちも、末尾にam が付いた 〇〇@〇〇.am は敬遠するのでしょう。そしてこの新コードは原則として非公開とし、友人をはじめ重要なアクセス先でアドレス登録が必要な場合に使用し、従来使っていたヤフーとnifty のアドレスは公開とし懸賞募集、オークション等に使用しております。

こうして、スパムメールは一件落着したのですが、このサイトの画像掲示板へのスパム投稿が目立つようになってきました。その殆んどが出会い系サイト、アダルトサイトへの勧誘で、目を覆うような性描写、ワンクリック詐欺も有りました。通常、この種の初期の防止対策はアクセス禁止でしたので、この対策を行なってみました。スパム投稿してくるアクセス者のIPアドレスが判っている場合、そのIPアドレスを禁止者リストに登録しておけばアクセスすることが出来ませんので投稿しようがありません。ところが、最近のスパム投稿者はIPアドレスをその都度変えてくるようになりましたのでこの対策は殆んど無効になってしまいました。

次に、スパム投稿には共通の言葉が使われる場合が多いので、これらの言葉を禁語リストに登録してみましたが、彼らもこれ感づいて使わなくなりましたので、これまた殆んど無効になってしまいました。このままではアクセスして頂いた一般の訪問者の皆様に迷惑が及ぶと考え、この掲示板のスクリプトのオーナーに相談したところ、スクリプトを新たにスパム投稿防止対策を折り込んだ最新版にアップデートして所定の個所を対策用に書き換えればスパム投稿を防止できるとの回答でした。

早速実行したところ、これまたピタリとスパム投稿が止まりました。この対策は、ここで公開するとスパム投稿者たちにに知恵をつけさせることになりますので画期的な方法ですが、恐らく彼らも何故書き込んでも登録されないのか不思議に思っていることと思います。恐らく、彼らが今までどおりのやり方でアクセスし書き込んでいる限り掲示板に登録することは永久に出来ないと思います。かくして、スパムメール、投稿のいずれからも解放されました。ZENNOコムさん KENTさん 有難うございました。


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