−日記帳(N0.1531)2006年02月22日−
後輩、長谷部A代表初アシスト
−日記帳(N0.1532)2006年02月23日−
堀江メール騒動の顛末


相手DFを交わしてシュートを放つ長谷部

これまで、AFC(アジアサッカー連盟)により4年に一度、オリンピックの年にAFCアジアカップ大会が開催されておりました。前回は中国の主催で行なわれ、日本が中国側サポーターの激しいブーイングや妨害行為を受け苦戦しながらも連覇したことはまだ記憶に新しいところです。ところが、オリンピックの年に同時開催するとオリンピックに関心が移って盛り上がりに欠けるのではとの思惑から、今年から1年前倒してオリンピックの前年に開催するように変更されました。

その結果、次のAFCアジアカップ大会は、北京オリンピックの前年の2007年の7月7日から29日にかけて、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムの4カ国共同で開催されることになり、優勝国にはコンフェデレーションズカップの出場権が与えられます。この本大会の最終予選が24ケ国が6組に分かれ今年の2/22から来年の1/15にかけて争われ、各組の上位2ケ国が本大会に出場します。

日本は、インド、イエメン、サウジアラビアとともにA組に属して最終予選を戦うことになっております。順当にいけばW杯出場国の日本とサウジアラビアが上位2位を確保して予選通過するものと思われますが、その第1回戦が今夜、日産スタジアム(旧横浜国際総合競技場:昨年3月1日より5年間、日産自動車が横浜市にネーミングライツ取得料として1.47億円を支払ってこの名前を使用中)でインド代表との間で行なわれ、日本代表が6-0で快勝しました。

FIFAランク15の日本に対して127のインドでは本来なら勝負にならないはずなのに、前半32分まで0:0、インドが善戦しているというよりも日本の凡戦が目立つ試合展開でした。特にDFラインに日本代表らしからぬパスミスが多く見られたのは残念でした。前半は中沢から加地、中沢から三都主のパスミス、後半ロスタイムだけで宮本から三都主、小笠原から巻、中沢から加地へのイージーなパスミスはW杯では許されないだけに気になりました。

前半32分、相手DFが頭でクリアしようとしたボールが自陣ゴールの上に舞上がって自陣ゴール前に落ちたボールを 小野が倒れこみながら押し込んで先制ゴールをあげました。どちらかと言えばオウンゴールに近いゴールでは有りましたが、何はともあれジーコにとっての100点目はこうしてもたらされました。練習相手にもなりそうもないインドを相手に前半で1点しか取れなかったこの試合内容は今後の反省課題とすべきでしょう。

後半は極端に運動量が落ちたインドから5点を、巻(後13分) 、福西(23分)、久保(34分)、佐藤(38分)、久保(48分)が次々にゴールしましたが、そのきっかけとなったのは巻のゴールでした。記録上は巻のゴールとなっておりますが、実際にゴールしたのは代表初スタメンの長谷部でした。たまたま、巻のお腹に触ってゴールしたためルール上巻のゴールになっただけのことで、巻にはタナボタ、長谷部にとっては悔しいゴールでした。

彼は昨年末に日本代表に選ばれて以来、天皇杯決勝戦で大活躍し目下売り出し中の若手選手で、ドリブル突破が最大の持ち味ですが、この日は左サイドの攻撃的MFでありながら、ある時は右サイド、ある時はFWそしてある時はDFと縦横無尽に移動して後半の得点に何らかの形で絡むことが多かったように思いました。ジーコ監督も彼を高く評価しておりますが、果たしてW杯出場メンバーに選ばれるでしょうか。


記者団に強気に振舞う前原民主党代表

「往生際が悪い」という言葉が有りますが、民主党の前原代表の堀江メール問題の対応を見ているとこの言葉がピッタリ合っているように思われてなりません。問題を提起した張本人の永田代議士がメールが本物であることを実証できないというより偽物であることに気がついて責任を取って辞職までしようとしているのに、前原代表は「辞職する必要性は全くない」としてメールの真偽には触れずに更に真相を究明するとの声明を発表しているからです。

前原代表は当初から「このメールが本物であるとの確証を掴んでいる」と強気の言葉を発し、党首会談の前にその確証に触れられると「楽しみにしていてください」と期待を持たせたのに、会談では持ち時間の最後になって漸くこの問題に触れ確証なるものは何ら出さずに国民の期待を裏切っただけでなく、メールの真偽は避けて通り、未公表の送金先の口座を国政調査権を発動させて調べることを自民党に要求し、発動を拒否するのは後ろめたいところが有るからだと問題点を摩り替える始末です。これでは言葉が悪くて恐縮ですが、「盗人猛々しい」と言われてもしかたないと思います。

重要な法案審議のための権威を要求される予算委員会の場で、永田議員は信憑性に乏しい情報を公開することで与党幹事長の次男という一般人の名誉を傷つけ、傷つけられた側からの当然の権利として信憑性を糾されるとなすすべも無く困り果てて姿をくらまして入院までするていたらくです。本来なら、予算委員会の権威を傷つけただけでなく一般人を吹くむ関係者の名誉を傷つけたことを謝罪し、議員を辞職して責任をとるべきなのに党幹部に身の振り方を一任するという無責任ぶりに多くの国民が怒っていることと思います。

永田議員を辞職させると、堀江メールがガセネタであることを認めることになり、ガセネタと決め付けた小泉首相に対する非難も訂正せざるを得なくなり、更には当事者の武部幹事長親子に対して謝罪をせざるを得なくなり、その一連の不手際に対しても執行部の責任を党内外から追求されることは必定と考え、永田議員を休養させるという苦し紛れの対応をした民主党は完全に国民の期待を裏切ってしまいました。

ここで、不思議なのはこれだけ名誉を不法に傷つけられた武部幹事長が強行に抗議しないこと、更には自民党が前原代表の責任を強く追及しないことです。国民は堀江メールの真偽を徹底的に追求することで今後このような問題の再発防止を期すことを願っていりはずですからここは自らの潔白を正すためにも是非追求してもらいたいものです。もし、前原体制を組し易いとみて矛先をかわしているとすれば、それは国民に対する背信行為といわざるを得ません。


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