−日記帳(N0.1535)2006年02月26日−
プロ野球の使用球について
−日記帳(N0.1536)2006年02月27日−
冬季五輪メダル国別獲得数


一昨日からWBCに出場する日本代表チームが12球団選抜チーム、ロッテを相手に練習試合を行なっておりますが、二つの課題に直面して戸惑っております。それは、投手に課せられた投球数制限とWBC使用球です。WBCでは、投球数は1次リーグが65球、2次リーグが80球、準決勝と決勝は95球に制限され、投球中に制限数を迎えた投手は、その対戦打者が打席を終えるまでは投球が認められます。。登板間隔は、50球以上投げた場合は中4日、30球以上50球未満の場合と30球未満でも連投した場合には中1日が義務付けられることになっております。

通常、1回当たりの投手の平均投球数は15球程度と思われますので、65球は3回から4回に相当しますが、先発投手には1回でも多く投げようとする心理が働き、特に勝利投手の権利が得られる5回まで投げ続けるととどうしても権利を得ようと思うあまり球数を減らして強引に勝負にでてしまう恐れが出てしまいます。また苦手な打者にはボールを散らしたりファウルを打たせたりして駆け引きしますがそれがしにくくなります。つまり投手にとってはマイペースで投球することが難しくなります。現に、昨日は松坂投手が、マイペースで投げられないまま逆転3ランを打たれてしまいました。

しかし、これは投手の考え方、割り切りの問題ですからどのようにも解決できると思いますが、WBC使用球は純粋に物理的な技術の問題ですから解決は簡単ではありません。特に日本の投手はボールの縫い目を利用してボールに微妙な回転を与えて変化させることを決め球にしているので、縫い目やボールの表面状態が日本の公式球と違うとその解決は容易ではありません。

このWBCの試合球は、メジャーリーグ公認のローリングス社製で日本製より重く、縫い目が粗いと言われております。多くの日本人投手は、「縫い目がない感じで、指にかかりにくく滑るような感じ」と異口同音に語っております。投手ほどでは有りませんが、野手も微妙な指の掛かり具合で送球が乱れる恐れが有ると警戒しております。

この問題は日本側の「国際規格」の認識のズレに原因が有るように思われます。日本球界で使用中のNPB公認球は、「山高で低反発」との国際基準に合わせて作られたと言われているのに、一方でWBC使用球は山が低く馬皮でツルリとした感触と言われます。実はMLBでも山が低くなりつつある傾向にあり、WBC使用球はそれに沿ってつくられたようで、NPB公認球が「国際規格」を誤認しているとしか思えないフシが有ります。

日本がMLBと親善野球を行なう場合も、MLB使用球との違いに戸惑うことがよく有ります。MLB使用球とWBC使用球は異なるようですが、ボールが重くて飛びにくくホームランが出難くかなる点では共通しているように思われます。それは松井選手がMLBに行ってからホームラン数が減っただけでなくその飛距離も減ったことでも実証されていると思います。

中日は国際標準球に近い普通のボールであるサンアップのボールを使い始めてから変な飛球がスタンドインしなくなりましたが、他球団もこれに追従してこのボールで統一を図るか、一足飛びにMLB使用球に統一して国際試合やMLBで戸惑わないようにすべきだと思いますが如何がなものでしょうか。

            
順位 国    名 国旗
ド   イ   ツ 11 12 29
米       国 25
オ ー ス ト リ ア 23
ロ  シ  ア 22
カ   ナ   ダ 10 24
ス ウ ェ ー デ ン 14
韓       国 11
ス  イ  ス 14
イ タ リ ア 11
10 フ ラ ン ス
10 オ ラ ン ダ
12 エ ス ト ニ ア
13 ノ ル ウ ェ ー 19
14 中      国 11
15 チ   ェ   コ
16 クロアチア
17 豪       州
18 日       本
19 フ ィ ン ラ ン ド
20 ポ ー ラ ン ド
21 ベ ラ ル ー シ
21 ブ ル ガ リ ア
21 英      国
21 ス ロ バ キ ア
25 ウ ク ラ イ ナ
26 ラ ト ビ ア
合計 84 84 84 252


北側をアルプス、南西側をアルプスの支脈アペニン山脈に抱かれたイタリア第4の都市トリノで開かれていた第20回冬季オリンピック大会は26日午後8時(日本時間27日午前4時)から、当地のコムナーレ競技場で閉会式が行われ、7競技、過去最多の84種目、80の国・地域から選手2,573人、役員2,704人による史上最大規模で繰り広げられた熱い戦いの幕が閉じられました。

開幕当初は準備の遅れの影響が残ったものの、日を追うごとに改善され、警備に15,000人以上の警官や兵士を投入して万全を期した結果、大きな支障もなく平和な雰囲気に包まれて終幕の時を迎えました。式典では、各国・地域の旗に続き、戦い終えた選手たちが晴れやかな表情で入場し、大会組織委員会のカステラーニ会長の挨拶続き、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長が閉会を宣言、同会長を介してトリノのキャンパリーノ市長から次回開催都市バンクーバー(カナダ)のサリバン市長へ五輪旗が渡されました。

日本は海外での冬季大会では史上最多となる238人の選手団を送り込みましたが、メダルはフィギュアスケート女子の荒川静香(プリンスホテル)の金メダル1個に終わり、今後に大きな課題を残しました。上表に各国のメダル獲得数を表示してみました。順位は金メダルの獲得数を基準にしておりますので、日本は18位となっておりますがメダル獲得数では最下位です。

この表で気がついたのですが欧州の大国スペインは獲得数ゼロ、英国は僅か1個、北欧のデンマークもゼロ、また当然ではありますが中南米、アフリカはゼロ、アジアでは中国、韓国、日本のみですから、冬季五輪は欧州と北米、アジア3ケ国に偏った大会ということになります。インド、ブラジル、インドネシア、パキスタン等の大国からの積極的な参加が望まれます。それにしても韓国の健闘は見事でした。


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