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ニュージーランド旅行記(第3日:ミルフォードサウンドからクイーズタウンへ)

ミルフォードサウンドには、中央が険しいサザンアルプスに遮られるためクライストチャーチ、クイーズタウン経由テアナウから行くコースしかありません。 このコースは2種類あり、ひとつは険しいマッキノン峠を越えてアーサー渓谷沿いに行く「ミルフォードトラック」であり、 もうひとつは、ホーマーによって発見され5人の男が18年かけて掘り続けて1953年に完成したホーマートンネル経由ホリフォード渓谷沿いに行く「ミルフォードロード」です。 「ミルフォードトラック」は世界で一番美しい散歩道と言われ世界的に人気のある全長54キロ、3泊4日のトレッキングコースで自然保護のために1日につき入山者は1日ガイド40名、トレッカー40名以内と制限されております。 勿論このコースは車は通れませんので一般観光客は「ミルフォードロード」を利用することになります。 17世紀頃、マオリ人は斧や装飾に使うグリーンストーンを捜すためミルフォードサウンド近くまで来ておりましたが、厳しい地形や気候のために定住しようとはしなかったようです。 キャプテンクックもミルフォードサウンドの入り口までは着いたもののあまりにも入り江が深かったためここを見落とし、漸く1820年になって避難できる入り江を探していていたジョン・グローノによって発見され、その入り江をウェールズの小さな港町と同じミルフォードヘブンと名付けたことがミルフォードの由来となっております。

対岸の山並みを逆さに写し出すミラー湖
ミルフォードに行く途中下車してシダの生い茂る遊歩道
を下りていくと湖面の対岸の山並みがくっきりと写ってい
るミラー湖の素晴らしい景色が目に飛び込んできました。
湖面にMirror Lakesの逆さ字の看板を建て湖面に映る
字が正字になるように細かい芸が仕組まれていました。
当日曇りのマイターピーク
タスマン海から流れ込む湿気を含んだ偏西風が高い山々
に遮られ高高度の冷たい空気に冷却されて雨雲になりこの
地方に世界最大規模の雨を降らせます。その年間雨量は
実に最大12mで東京の1.4mの約9倍にも達し、晴天日は
年間30日未満のため当日も曇りのマイターピークでした。
晴れた日のマイターピーク
周囲が氷河によって削られて海に落ち込んでできた巨大な
三角形の標高1,692mの岩山マイターピークはカトリック司教
の被る冠(マイター)に似ていることからそのように名付けれ
海から突き出ている山では世界で最も高い山のひとつです。
この画像は他サイトから転載させて頂いたものです。
ミルフォードサウンドのボーエン滝
このボーエン滝は落差160mでここでは最も大きな滝です。
雨は海水より軽いため薄い茶色の層になって太陽光を吸収
して海中を低光量にするため弱い海流と相俟って浅いところ
を深海と同様の環境にすることから深海にしかいないはずの
ブラック・コラルやレッドコラル等を見ることが出来ます。
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