<

ニュージーランド旅行記(第6日:ワイトモ、オークランド)

今から650年程前から入植したマオリ人にとって、豊かで肥沃なこの地域は魅力的で互いに土地を奪い合う歴史が続きましたが、1820年代になってヨーロッパからの植民者に共同して対抗するようになりました。 しかし、1840年までにイギリス植民軍に敗れたり買収されたりしてマオリ人の勢力は急速に衰えてしまいました。 オークランド周辺に数多く見られる噴火口跡はマオリ人に取っては「パ(pas)」と呼ばれる自然の砦で、部族の安全を守る要塞として使用され、マウントイーデン・ワンツリーヒル等はいずれもこの「パ」の遺跡でもあります。

ニュージーランド初代総督のウィリアム・ホブソンは自分の後援者でかつての上司でもあったオークランド公の名前にちなんでこの土地を「オークランド」と名付け、首都に定めました。
オークランド公の姓である「イーデン」と云う名前は現在でも街の各所に残っております。

オークランド市内のマウントイーデン公園
市内で最も高い(200m)噴火口跡にあるこの公園はマオリ
族の砦があったところで、頂上から港、島々、丘や街並みを
景観を360度大パノラマで楽しむことが出来ます。
近くにはキャンベルが埋葬されている ワンツリーヒルや美し
いバラ等の花々が咲き乱れるイーデン公園があります。
ワンツリー公園
その名の通り頂上に一本の松の木が植えられている公園。
標高183mで南太平洋とタスマン海の全く違った海洋が
同時に見渡せるオークランドで標高の2番目に高い場所
です。又、麓には英国風のコーンウォール公園があります。
羊や牛が大草原で草を食む、のどかな景色が楽しめます。
オークランド港に停泊するヨット
船舶保有率で世界最高のオークランドでは街に隣接する港に
はヨットや小型船舶等が所狭しと停泊されております。1851
年の第1回以来150年の歴史を誇り米国に独占されていた
アメリカズカップを95年に獲得し、一昨年オークランド大会で
米国の挑戦を押し退けて連覇しヨット王国を誇っております。
幻想的な光を放つワイトモ洞窟の土螢
土螢は光と音を嫌うため撮影厳禁ですのでガイドブックから
上の画像をお借りしました。日本の螢とは全く異なる蚊のよう
なガガンボの一種で光を放つのはその幼虫でおびき寄せた
昆虫を粘り気の有る粘液でからめ取って餌としますが
その大半は成虫になった親たちと言われております。
前 頁 へ 目次に戻る
Pー7
inserted by FC2 system