飼育記

3 章 サリーちゃんんこと

チンチラの愛猫chasukeクン(雄10才)と共に、もうひとり(?)の我が家の共同 生活者のラブラドーロレトリーバーのサリーちゃん(雌6才)についてもう少し詳しくご紹介しましょう。

レトリーバーとは、英語のretrieve(拾って元に戻す))が語源で、昔カナダの港に 漁船が入港して魚を水揚げする時、網から落ちた魚を拾って元に戻す仕事をして いたのがこの犬の祖先と言われております。 そのためか、サリーはいろいろなものを拾ってくるのですが主人の私に戻すこと までの知恵がなく自分のモノにしてしまいます。

サリーは、,自分の体内から気体、液体、固体の状態で放出するという、およそ女 の子らしくない悪癖を持っているのには閉口しております。 私は時々、彼女のお尻を枕代わりにしてうたたねをするのですが、彼女も重たい ので一瞬たじろぎますが、ご主人の体と触れ合う喜びと安心感が勝ってやがて それを許容し、いびきをかいて一緒に寝てしまいます。 ところが、私の鼻先に突然異様な悪臭が漂ってきて目が覚めてしまうのです。

私の頭でお腹を圧迫されたこともあって、彼女が放屁したのです。 彼女のオナラは悪質で、プー・スー・ピーのうちのスーに相当するので音無しの上 に悪臭の度合いが高く、まるでイタチみたいなんです。
私も所構わず放屁するのでサリーが放屁すると家族は真っ先に私を疑うのです。 これが気体の放出です。

うれしい時は尻尾を振って人の顔を舐めようとするのはいいのですが、時折鼻を プーと鳴らして鼻汁を顔に吹きかけてくるのです。 夕食時は我々の食台の前に座って、並べてある料理を恨めしそうに眺めている のですが時々、「クシュン」と鼻を鳴らすとたまったものではありません。 彼女の鼻汁がミストになって料理の上に飛んでくるんですから。

また、「ウレション」と言って、嬉しくて興奮すると失禁してしまうのです。 ところが、「サミション」と言って、人間に相手にされなくなってさみしくなると、何とか 自分に関心を向けさせようとしてわざとやるんです。 彼女は、散歩、入浴、ドライブが大好きですから、「サンポ」「シャンプー」「ドライブ」 のような自分に都合のいい言葉は理解出来ます。

昨日も、久しぶりにドライブに連れていこうとしたら、大喜びで絨毯の上に失禁して しまい、大変なことになりました。 この重たい絨毯を丸洗いして乾かすことで半日つぶれてしまいドライブどころでは なくなりました。 その間、彼女は申し訳なさそうにうなだれて反省しているようでした。 これが液体の放出です。




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