飼育記
3章 サリーちゃんのこと
大小便は朝夕に、庭でするよう習慣付けているので滅多に屋敷内で排泄することは
ないのですが、排泄が不充分だと、時々梅干大のモノが転がっていることが有ります。
またレトリーバーは耳がたれているので空気の流通が悪く耳アカがよくたまるのです。
これを取り除いてあげるのですが結構な量なんです。
これらが固体の放出です。
この点、猫のchasukeクンはある種の液体以外屋敷内で放出することは有りません。
大小便は必ず人間のトイレ内でしますが、多毛種特有の生理現象として普段毛づくろ
いして大量に胃腸に入った毛が毛ダルマになって胃腸内で固まらないように、庭の草
を食べて、胃液と共に毛を吐き出す習性が有るのです。
残念ながら、これはところ構わずするのでどうしようもありません。
このように、我が家は同居の動物クン達のお陰で動物園の飼育小屋同然の状態に
なっております。
猫は身を守るために常に体を舐めて体臭を除去して臭いが残らないようにするのに、
犬は逆に常に臭い付けして自分の臭いを残す習性が有る点が大きく違います。
特に、大型犬は1週間に1回は入浴させないと臭くて近寄れないほど酷くなります。
このように、chasukeは手がからない点いいのですが食べ物にうるさく、サリーは手が
かかる反面、我が家の残飯整理班長でなんでも食べてくれます。
私には絶対的に忠実で服従し、微かに聞えてくる私の車の音を感知して、玄関まで迎え
にきますが、chasukeは知らんふりしています。
chasukeは私の男友達ですが、サリーにとって私はご主人であり、恋人でもあるのです。
しかし、サリーが私にすりよったり、私がサリーをなでたりすると、chasukeはやきもち
をやいて、「ニャーン」と鳴いて私を睨み付けますし、逆にchasukeを抱いてアゴをなで
たりすると、今度はサリーがやきもちをやいて体ごと私にぶっつけてきます。
このように、サリーはデブで、やきもちやきで、三食昼寝つきで、およそ女のサガを全て
持ち合わせておりますが、それでも可愛い子で、この世で私を愛してくれる数少ない女の
ひとりとして、命有る限り共同生活しておきたいと思っています。
こんな、サリーについてもchasuke同様に、お見知りおき頂きたいと思います。