スペイン旅行記

12章 バルセロナにて(4)
B スリとの出会い
ピカソ美術館に徒歩で行こうとして、スリが出没することで有名な宿泊ホテルの前のラス・ランブラス通りを右折してフェラン通りを歩いていたら僅か10分ぐらいの間にスリに2回も出会ってしまいました。幸いガイドさんから聞いた防御知識が有ったので事なきを得ましたが、それは物騒なところでした。

特に、バルセロナに多いのは、1992年にオリンピック施設を突貫工事で建設する際、人手が足らないので、刑務所の囚人を放免して働かせたからだとの説が有りますが真偽の程は判りません。 スリは、ジプシー、アラブ、貧困スペイン人に多く、このうちジプシー達は山の中腹に穴ぐらに住んでおり、イタリーにもよく出稼ぎに行っているらしく昨年ナポリでも彼等にお目にかかりました。スリの手口には、ほぼ次の3種類が有るそうですが、私はこのうちaとbでやられました。

 a 二人の女性がダンボールを持ってとカモに接近し、ダン
   ボールをカモの両方の肩に当ててカモの視界を遮って
   瞬時に内ポケットから財布を抜き取る。

 b 女性が花売りの格好をしてカモのポケットに花束を入れ
   ると同時に瞬時に内ポケットから財布を抜き取る。

 c カモの近くでわざとコインを落とし、カモがその音から自
   分のものと錯覚して拾おうとした瞬間を狙う。

カモになるのは鼻の下が長そうな男が多いそうで、後で判ったことですがツアー客32名中スリに会ったのは私と中年の男性の二人だけだったそうです。

有森さんが走ったオリンピックスタジアム

ガウディが設計したグエル公園

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