スイス旅行記


3章 第2日:アンデルマットで下車後バスでフルカ峠へ

しかし氷河特急とは名ばかりで、その名前の由来となったローヌ氷河はフルカトンネルを通るようになってからは見られない上、私鉄3社共同運営による途中乗り換えや待機で時間がかかるため終点のツエルマットまで8時間もかけてのんびりと走る世界一遅い特急と言われておりますが、ローヌ、ライン、ドナウの源流沿いにヨーロッパの分水嶺を走るのですから車窓からの景色は雄大で飽きることは有りません。 高さ65メートル、半径100メートルでカーブすることで有名なラントヴァッサー橋はサンモリッツとライヒェナウのほぼ真ん中のヒンターラインの川沿いにあり、左側の写真は車窓から身を乗り出して一瞬のャンスを狙って撮影したものです。
氷河鉄道は車窓からローヌ氷河が見られることで人気が有ったのですが雪崩の危険を避けるために1981年からトンネルを通過させることになってから見られなくなりました。 そこで、このツアーではアンデルマットで下車してバスに乗り換えてフルカ峠越えで氷河見物するコースを採りましたので幸いにも峠もローヌ氷河も見ることが出来ました。 しかし氷河鉄道はそれで逆に人気化し旧線路はそのまま保存され時々臨時運転されると満員になるとは皮肉なことです

山岳氷河は山頂付近に降った雨や雪が麓に流れて行く過程で氷結して造成されますが、氷結の際に発生する大なな圧力で氷に接する岩盤がU字状に削られることからU字氷河とも言われ、アルプスに存在する氷河は殆どこのタイプですが地球の温暖化で年々山頂に後退しているのは残念なことです。

深い谷の上に作られたランドヴァッサー橋
この橋は氷河鉄道では最も高い橋で65mもあり、
今から約00年前に建設されたものです。
車窓から見えるのはほんの一瞬ですので添乗員
さんの説明をよく聞いて窓を開けて身を乗り出して
いないと間に合いません






















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