7章 第6日 ロープウエーでエギュー・デュ・ミディ展望台へ | |||||||||||||||
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雨だれの音で寝付きの悪かったシャモニーの夜も過ぎて、薄明るくなった5時頃目が覚めて窓を開けけてみたら、夜来の雨が降り続いているの落胆して再びベッドに潜り込んで寝直してしまいました。 この雨ではモンブランはまず見られないのが普通ですが、5000m近い高山だけに雲海の上から見られる可能性も有るとの添乗員さんの話に淡い期待を抱いて街はずれのロープウエーの駅にバスで移動しました。 この箱形のロープウエーは、富士山より高いエギュー・デュ・ミディ展望台(3842m)までの標高差2803mを何と2段階で合計わずか11分で登り切ってしまうため、その急激な上昇による気圧変化のため高山病に罹る恐れも有りますので、心配な方は途中駅のプラン・ド・レギューで一休みされるといいと思います。 雨で窓外の視界ゼロの満員の上、強風で横揺れの激しい密室の中の50人近い乗客達が不安を抱き始めたその時、大きな横揺れと同時にケーブルカーは停止してしまったのです。 中には軽い高山病に横揺れの酔いも加わって顔面蒼白の方も何人か居られ室内は騒然としてきました。 暫くして横揺れが収まり再び動き始め、風も弱まり、横揺れも収まってきましたので、全員途中駅で休むこともなくそのまま乗り継いで行きました。 乗り継いで間もなくして室内に拍手と歓喜の声が同時に沸き上がったのです。 何と一瞬にして雲が切れて眩しい陽光が窓から降り注ぎ、下には真っ白な雲海、上には紺碧の空、その雲海の上にアルプスの峯峰が白銀と青空とのコントラストも鮮やかに聳えているではありませんか。 我々はこうして滅多にない幸運に恵まれて三名峰全てをほぼ完璧に近い状態で観光することが出来たのです。 |
霞んでいるロープウエー車窓風景 | 晴れた時のロープウエーの外観 |
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当日は雨でロープウエーからの景色は 雨で霞んで視界不良でしたので上空 が快晴とはとても思えませんでした |
当日快晴でしたらこのように搭乗口 付近からモンブランが見えるはずで ですが当日は雲で見えませんでした |
雄大にして華麗なモンブラン | 女性の乳房のような形の山頂 |
展望台から見る山頂は遠くにあるため よほど天候が良くないと、このように 明確に見えないとのことでした |
山頂はこのようにふんわりしている ので、あのモンブランケーキの名前 の由来もなるほどと思いました |
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