スイス旅行記

1章 スイスの地理と歴史(4)

第2次大戦では独仏両国は国境線沿いに強力な要塞を築いて対峙していたので、ドイツが正面突破を避けて両サイドから侵攻するには北回りでベルギーか南回りでスイスを通らざるを得なかったのですが、ドイツはスイスのこの強力な防衛体制を避けてベルギーからの北回りを選んでフランスを降伏させたわけです。

更に、イタリアもドイツと枢軸同盟したためスイスは枢軸国に囲まれ、枢軸国も通商路をスイス越えで確保する必要に迫られたためスイスは再び最大の危機を迎えることになったのです。 最高司令官に選ばれたギザン大佐は、スイスとイタリアを結ぶアルプスの3つの峠のトンネルや鉄道線路に爆破装置を仕掛け、ドイツ軍の侵攻が有れば即座に破壊し、更に侵攻が有れば軍隊のみでアルプスの天険を砦としてゲリラ作戦を展開するという「砦作戦」を枢軸国にに伝える一方、ややもすればドイツに親近感を持つ国民に対して毅然たる態度で中立を守るための徹底抗戦を呼びかけたのです。

ドイツはイタリアとの通商路を破壊されては本も子も無くなる上、背後でゲリラ戦を展開されては、英本土侵攻にも差し支えるとして計画を断念した結果、スイスは戦火を受けることなく乗り切ったのです。 以上がスイス建国以来の700年史ですが、自国を侵略するメリットよりも、侵略に要するコストの方が高いことを如何に他国に思い知らせるかが中立を守り自由と独立を維持するための鍵であることをこのスイスの歴史は物語っているように思い、自国の防衛を他国に委ね、ミサイルや偽装艦船で領空・海を侵犯されても手をこまねいている世界第2位経済大国日本はこれを身をもって学ぶべきではないでしょうか。
スイスそしてアルプスの風景
サンモリッツ湖
湖面の上に広
がるサンモリッツ
はオリンピック
が2回も開催さ
れ別荘も多い
ツエルマット村
人口が5000人
しかないのに
マッターホルン
の登山基地とし
て有名な村です
グリンデルワルト
アイガー、ユング
゙フラウへの登山
基地として有名
なこの村は日本
と姉妹提携
カペル橋
古い町ルツエルン
にある世界最古
の木造の橋で
数年前に煙草
の不始末で焼失
ランドヴァッサー
氷河特急が走
る路線中最大
のライン川にか
かる陸橋で半
径100mでカーブ
アイガー北壁
山の形はおにぎ
りに似ていて優美
とは言えないが
その北壁は断崖
絶壁で超難関
ハイジの里
小説上の架空
の世界なのに
実在 したので
はと錯覚する
程記念碑多い
ベルンの街全景
U字状のアーレ
川に収まってい
いる静かな街で
スイスの首都で
あります

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