スイス旅行記

 2章 第1日 リヒテンシュタインからマインフェルト
              のハイジの里へ


貧乏だったスイスでは将来のことを考えて山裾を牧草地化する国民運動が展開されたため今ではアルプスの少女ハイジの舞台でお馴染みの絨毯のような牧草地帯が山裾に広がり、牛が放し飼いにされております。 2000メートルを越えると、山裾は岩肌の間に間チラホラと牧草が見える荒れ地なのにそれでも牛の群が見られるのですが、さすがに筋肉質でどうも食肉には不向きのようでした。

現にスイスでは肉の値段は鶏、豚、牛の順で、一番安い牛肉はビフテキでは堅くて食べ辛いのか、スイスでは煮立ったオリーブ油の中にサイコロ状の牛肉を串に刺して入れ、シャブシャブの要領で薬味を付けて食べるミートフォンデュ料理が名物料理と言うので早速試食してみましたが美味しくありませんでした。 花好きの国民性に加え花や庭の手入れが義務付けられている関係で街は美しく、電力を全て水力にのみ依存している関係で24時間電力を消費する交通信号機や自動販売機の設置を控えて節電し、電線を地中に埋めて都市の美観を保持している姿勢には頭が下がる思いでした。

チューリッヒからリヒテンシュタインにかけては3000mを越える山が少ないので、青々とした牧草地帯が広がり、その中をバスは快走してやがてリヒテンシュタインに到着しました。 小豆島ぐらいしかないのにれっきとした独立国でオリンピックにも出場していますが、さすがに軍事、外交、郵政、関税はスイスに委任し国の財政は世界的に有名な美しい切手の発行と観光に依存しております。

リヒテンシュタイン国王の居城のファドーツ城
リヒテンシュタインはライン川上流に位置しており、
人口約3.1万人の世界でも有数の小さい国です。
オーストリアのハプスブルグ家より領土を賜った
公爵が現在でもこのファドーツ城に住んでこの
地を治めております。
入国はスイス側からならビザ不要で審査でオース
トリア側からでもパスポートを見せるだけでOKです。
























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