スイス旅行記

2章 第1日 ハイジの里からサンモリッツへ

スイスとの国境沿いに流れている小さな川がライン川の源流と聞いて驚きましたが、スイスには他に地中海にローヌ川、アドリア海にドナウ川が流れる等、ヨ−ロッパの分水嶺をなしている関係で下流の他国に迷惑を掛けないよう河川や湖の浄化には特に気を使っているように見受けられました。

勿論、この国への出入国にパスポートやビザの提出は不要で、このライン川を渡る時に見られる国境の表示が有るだけで、丘に聳える国王のリヒテンシュタイン侯の居城でもあるファドーツ城とその下にあるメインストリートが観光スポットで、たまたま訪れた日に教会のパレードを見ることが出来ました。 再びライン川を渡って国境を越えると間もなくスイスの女流作家ハンナ・シュピリが1880年に発表した小説「ハイジ」の舞台となったマインフェルトに到着しました。 地元スイスよりも日本での人気が高く、当日もハイジの泉のある公園に居た観光客の大半は日本人でした。 架空の人物のアルムじいさんやペーター少年の家もある散歩コースは1時間以上掛かるので、写真の泉の像だけを見て早々にここを後にして、向きを南にとって一路サンモリッツにバスは移動していきました。

途中、ローマ時代に開削され、ローマ軍が往来したことで有名なユリア峠を通って到着したサンモリッツは、人口僅か5600人の村なのに冬季オリンピックが2回も行われ、ウインタースポーツ王国、高級リゾート地、そしてロマンシュ語地域として知られております。

公園内にあるハイジの泉の像
リヒテンシュタインはライン川上流に位置し、人口約3.1万人
の世界でも有数の小さい国です。オーストリアのハプスブル
グ家より領土を賜った公爵がこのファドーツ城に住んで、こ
の地を治めております。
入国に際してはスイス側からならビザ不要・審査なし。
オーストリア側からでもパスポートを見せるだけでOKです。


























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