釣行記 第2章 夏の夜の三河湾でのカサゴ釣り
(2002年07月23日付け日記帳より転載・編集)

ここしばらくは梅雨と台風の影響で釣りが出来ない日が続いておりましたが、漸く梅雨明けして台風の心配もなくなりましたので、釣り友のWさんの誘いに応えて三河湾の夜釣りに出掛けました。夏は午後になると海風が出て釣り辛くなりますので海風が止む夜の釣りが暑さ凌ぎも兼ねて都合いいのです。

場所は風光明媚な三河湾に面する東幡豆港の沖合で、日没寸前の7時前に出港しました。情報ではメバルが釣れているとのことでしたのでメバル仕掛けで誘いを掛けてみましたが全くそれらしい当たりがありません。Wさんにもやはり当たりがないまま日もとっぷり暮れてほぼ満月の月が東南の空に輝きはじめました。

その時、4.5メートルの細竿の先端のケミボタルがスーッと沈んでいきましたので頃合いを見計らって一気に合わせるとグググッツと針掛かりしましたので竿を上げていくと、底に潜ろうとすると強い引きが有りました。柔らかい竿ですのでそのまま手繰り寄せても大きくしなって獲物は水面に出てきません。そこで手元に手繰り寄せたミチイトを手で手繰り上げると25センチクラスの型のいいカサゴが姿を現しました。

カサゴが底の方にいるようなので、メバルを諦めてオモリが底を切ったところで止めてそこからゆっくり上下させていくと、微かな当たりが感じられましたので思い切り合わせるとまた同じようなカサゴが釣れてきました。 入れ食いとまではいきませんでしたが、丹念に底付近で当たりを探っていけばほぼ確実に当たりをとらえることができました。しかし、面白いことに置き竿にしておいた2本目の硬い竿の方には全くカサゴが掛かってこないのです。

置き竿を上げると3本の針の餌だけが見事に取られており、エサトリの仕業のようでしたので置き竿を止めて2本の竿を宮本武蔵の二刀流宜しく上下に振って当たりを取る事にしたのですが、やはり置き竿にしておいた方の竿には当たりがこないのに、一方の竿には相変わらず順調に当たりがくるのです。 その原因を調べたたところ、オモリの大きさと糸の細さの違いと判りました。

当たりが頻繁に有る方はオモリが仁丹クラスの超軽量でミチイトは0.8号だったのに対し、当たりの無い方はオモリが噛みつぶしクラスでミチイトは1.2号だったのです。多分、糸が細くてオモリが軽いと生き餌のゴカイが体をくねらすように活発に動くためカサゴの喰いを誘うのに対し、糸が太くてオモリが重いとゴカイの動きが制約されて鈍くなってあまり喰いを誘わなくなるのではないかと思いました。 太い糸に重いオモリを付けた釣り友のWさんの釣果が私の半分以下だったのはこれが原因と勝手に想像しました。

こうして10時までの約3時間でカサゴのみ50枚ほど釣り上げました。(上の右の写真) カサゴ(上の左の写真)はメバルなどと同じ胎生魚で岩の割れ目などにいるため、網を使う漁業の対象となりにくく、一般に売られることは少ない反面、食べて大変おいしいことから釣り人に人気のある魚で、近所にもお裾分けしてから刺身、煮付け、唐揚げにして美味しく頂きました。久しぶりの新鮮な魚にありつけたchasukeクンは大喜びでした。

   


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