雑感記

第 2章 日本人とお風呂(2)

インデイアンの場合は、川の一部を堰き止めて作った水溜りの中に焼き石を投入して熱湯にしその中に如何に長い時間浸っておれるかで男らしさを競うので日本とは全く目的が違いますので、リラックス、洗い、治療等の目的で熱い風呂に入る風習は日本独特のようです。

風呂に浸かると浮力で身体が軽く感じられ、血行がよくなって痛みが軽減し、疲れがとれるようなリラックス感がわいてくるところに日本式入浴の特徴が有りますので、最近米国等でバスタブを高くする傾向も見られるそうです。 サウナほどの知名度は有りませんが、世界に誇れる日本文化でありこれからも輸出する価値があるのではないでしょうか。

欧米では熱い湯に浸かることは健康的に良くないとされ、日本のように家に帰ってからではなく家を出る前に入浴するので日本式は不向きかもしれません。 体臭の強い欧米人は香水を効かせるしたごしらえとして入浴するのです。 日本でも女子高生の間で朝シャンブームが起こって瞬間湯沸器メーカーを大喜びさせたことが有りましたが、オジサン達も朝入浴してオーデコロンでも振り掛けて出勤すれば女子高生からオジサンの匂いと毛嫌いされずに済むかもしれません。

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