雑感記

ここで、日本の消費電力量を他の先進国と比較するためにまず国単位の発電電力量を、海外電力調査会のホームページ「主要国の発電電力量の推移より引用して下表にリストしました。
この発電量は1997年度の国全体の発電量ですので国民一人当たりにするにはその国の人口で割り返す必要が有ります。
その人口を、「目で見る世界の国と地域の人口」 より引用して下表にリストし、これで割り返した一人当たりの発電電力量を下表の右端に示しました。 両者の統計年度の違いや在留外人が含まれていないことなどから正確さにはやや欠けると思われますが、大勢を 把握するにはこのデータで充分と判断します。

 国  名  発電電力量(億kWh/年)  人口(万人) 一人当たりの発電電力量(kWh/人・年) 
 
 米   国       35360      25502       13900
 カ ナ ダ     5500       2737       20000
 日    本     10380           12359        8400
  フランス     4760       5732        8300
  ド イ ツ     55 00       8050        6830
  英   国     3450       5785        6000
  イタリア      2510       5678        4420
上表のデータは発電電力量で消費電力量ではありませんが、電力は貯蔵在庫して不要になったら廃棄処分されることは有り得ませんので、国際的な電力売買量を調整すれば消費電力量を示すものと判断されます。
G7以外で日本の発電電力量を上回る国はロシアのみですが、一人当たりでは日本より下回りますので日本はカナダに次いで世界第3位の電力消費国であることが以上のデータから結論されると思われます。
但し、カナダは豊富な天然ガス等のエネルギー資源を活用して大量に電力を生産してその半分以上を米国に輸出しておりますので消費電力量は日本より少ない可能性が有りますが詳細資料が有りませんのでここではそれ以上の分析は控えます。
消費電力量には産業用、業務用、家庭用に分類されますが、家庭での節電を考えるに家庭用の消費電力量をピックアップする必要があります。
このことについて次に分析してみたいと思います。

前 頁 へ 次 頁 へ
inserted by FC2 system