韓国旅行記

6章 世界遺産
・水原城(スオン)
翌朝ソウルに戻る途中、韓国に5ケ所ある世界遺産のひとつ水原城を見学しました。 李王朝第22代王の正祖がソウルからの遷都を目的にして1794年に完成した城で、 ただ城と言っても万里の長城のミニ版のような5.5キロに及ぶ城郭で4大門を持つ 城郭の中に水原市の旧市街が有り、城壁には日本の城から学んだと言われる銃門 の穴が開いておりましたが結局1度も戦火を交えることなく今日に至っております。

・宗廟(チョンミョ)
宗廟は、先祖を敬う儒学を統治思想として建国した朝鮮(李)王朝が歴代の大と王妃 の位牌を祀るために初代 太祖が景福宮と同時に1394年から造りはじめ1年後に 完成したものの、その後祀る位牌の数が増えて収容しきれなくなったので、西側に 正殿の他に別殿の永寧殿が建立されました。

今日は、正殿に功績の多かった王と王妃、永寧殿にはあまり功績の無かった王と王 妃の位牌、計83位が35室に祀られており、いずれも世界遺産に指定されております。 各殿は囲われており、囲いのの中央部には石畳の広い廟庭月台と呼ばれる大広場 が有り、その中央に神路と言われる通路が各殿の正面に通じ、位牌に開けられた穴 から霊魂が神路を通して出入りするとされております。

ここを訪れた日は土曜日だったのですが観光客も少なくとても霊廟らしく静かでした。 現在でも5月第1日曜日には李氏の子孫の人々が集まり大祭ががおこなわれています。

遷都して一時首都の城になった水原城
歴代の王家の霊魂が往来すると言われる宗廟

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