スペイン旅行記

5章 プラドー美術館にて
マドリードには、美術館、王宮、カテドラル、スペイン広場、太陽の門等数多くの観光スポットが有りますが、プラドー美術館こそ世界一の絵画美術館で、スペインの宮廷画家を中心に7600点が展示されており、油絵が好きな人なら、バルセロナのピカソ美術館と共に一度は訪れてみたいところでしょう。

現に、今年の5月にプラドー美術館見学だけの目的でスペイン旅行し2日間じっくり見た知人がおります。 僅か1時間しかなかったので、前の歴史の項で解説したゴヤの「カルロス4世家族」、市民を処刑しようとしているナポレオン軍を冷徹に描いた「5月2日」、ヴェラスケスの「官女たち」、グレコの「受胎告知」は見られましたが、最も有名なゴヤの「裸のマハ」「黒い絵」はロシア出展中のため、残念ながら見られませんでした。

5章 トレドにて(マドリードから100キロ) スペイン最長のタホ川沿いの丘陵地にひらけている壮大な王城、教会、石造りの家々の全景を対岸から見るとおとぎの国のように美しく、幻想的でさすがに、その城の形がウオルトデズニーの白雪姫に出てくる城のモデルになっただけのことはあると思いました。


この街は紀元前2世紀にローマ人によって作られた後、579年に西ゴート族に占領され、711年にイスラム教勢力に再占領され、更に1085年にカステイージャ国王によって再再征服されましたが、その際征服されたイスラム教徒達が街にとどまって街の建設に従事したためキリスト、イスラム教が融和した建物は実に見事で思わずビデオで撮影しながら感嘆の声をあげた程でした。

「もし1日しかスペインを見られないら迷わずトレドへ」と言われる程のことはあると思います。
トレドの街の遠景

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